従業員が働きやすいオフィスとは? オフィス改革のメリットを徹底解説

ファシリティマネジメント

働きやすいオフィスは簡単に作れる

働きやすいオフィスとは、従業員が「ストレス」を感じない環境にあるというということです。

オフィスで感じるストレスというと、つい「人間関係」や「仕事の内容」といったことに目を向けてしまいがちですが、これら以外にも企業として従業員にストレスを与えないために気を配るべきポイントが多数あることをご存知でしょうか。

特別なことや難しいことはなく、早速今日からでも取り入れられることがたくさんありますので、ぜひ参考にしてみてください。

<観葉植物を設置する>

多くの企業はオフィスに観葉植物を設置しています。
インテリアとしてはもちろんですが、観葉植物がもたらす様々な効果を取り入れるために設置しているのです。

オフィスでは「シルクジャスミン」や「アレカヤシ」、「ポトス」などが人気ですが、観葉植物は種類が豊富なので、オフィスの広さや雰囲気に合わせて選ぶことができます。

それでは、観葉植物にはどのような効果が期待できるのか見ていきましょう。

  • リラックス効果
    人は自然の緑を目にすると、脳から「アルファ波」という脳波が出るのですが、このアルファ波が出ている状態というのは、リラックス状態を意味します。
    人は過度な緊張状態が続くとストレス過多となり、うつ病や統合失調症などといった心の病気にかかってしまうことも珍しくありません。
    しかし、観葉植物が設置されていることで、オフィスという緊張状態が維持されてしまいがちな環境であっても、リラックス効果が期待できるのです。
  • 加湿効果
    オフィスはエアコンのせいで空気が乾燥しがちです。ドライアイで目に違和感を感じていては仕事に集中することができません。
    そこで観葉植物の出番です。観葉植物の葉は水分を空気中で蒸発させて、オフィスの乾燥を和らげてくれる効果があるのです。
  • 眼精疲労緩和効果
    一日中パソコンで作業をするなど、デスクワークを中心とした業務に従事している方にとって眼精疲労は避けてとおれません。眼精疲労は目の疲れだけに留まらず、肩こりや頭痛を引き起こすことがありますので、たかが眼精疲労と侮れないのです。
    人の体は、緊張状態にあると自律神経の一つである交感神経が優位に立ち、睡眠時やリラックスしている時には副交感神経が優位に立ちます。観葉植物の緑色は副交感神経を優位に立たせる働きがあるため、リラックス効果だけでなく目の疲れを癒すのにも効果的だといわれているのです。
  • ヒーリング効果
    人は緊張状態にあると、人間関係においてトラブルになりやすい傾向にあります。
    適度な緊張状態はモチベーションアップに繫がるなど仕事において良い刺激となるものですが、過度な緊張状態にあるとイライラしてしまったり、周りが見えなくなってしまうことがあり、良い人間関係が構築できなくなってしまうのです。
    観葉植物の緑に緊張を緩和してくれる効果があるのは先述のとおりですが、観葉植物を設置することで、円滑なコミュニケーションが取れるよう手助けしてくれる効果が期待できます。

<椅子・机の高さが適切である>

椅子・机の高さと従業員が働きやすいオフィスがどう繋がるのか疑問に感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、実は椅子と机が従業員の健康維持とストレス軽減に大きな影響を与えます。

座高に対して椅子と机は適切な高さで使用しないと姿勢が悪くなり肩こりや腰痛になってしまうため、オフィスの椅子は高さ調節できるものが望ましいのです。

適切な高さとは、座ったときに足の裏が床にペタンと着く状態でかつ、膝が椅子の座面に来る高さといわれています。

座面の高さ以外にもヘッドレスやひじ掛けの高さが調節できる商品もあり、種類は豊富です。

肩こりや腰痛に苦しんでいては仕事に集中できないだけでなく、モチベーションの低下に繋がる可能性もありますので、椅子・机選びは慎重に行いましょう。

<室内の明るさ>

オフィス内の明るさにも気を配る必要があります。
手元が暗かったり明る過ぎたりすると視力低下に繋がる可能性がありますし、目がチカチカしたり眼精疲労に悩まされることになり、従業員にとってストレスフルな環境となるからです。

オフィスの明るさについては「JIS規格」や「労働安全衛生法」でも定めていますので、参考にしましょう。
ちなみに、照明の明るさは「照度計」にて測定が可能です。

  • JIS規格
    750ルクス以上(机上)
  • 労働安全衛生法
    70ルクス以上→粗な作業
    150ルクス以上→普通の作業
    300ルクス以上→精密な作業

<温度・湿度>

暑すぎたり寒すぎたりする環境は従業員にストレスを与えるのはもちろんのこと、集中力の低下や体調不良の原因に繋がる恐れがありますので注意が必要です。

特に夏場の暑くて湿度の高いオフィスは汗の匂いが室内に籠ってしまうことがあり、従業員が感じるストレスはかなりのものといえるでしょう。

オフィスビルの場合、空調がビルの管理になっているとエアコンの温度調整ができないことがありますし、安全上の理由から窓が開かない仕様になっていることもあります。

エアコンの温度調整が可能であったとしても設定温度が実際の室温であるとは限りません。
OA機器からの放熱や日差し、人の多さなど要因は様々です。

そこで、企業は温度や湿度を調節できる機器の導入や体制を構築していきましょう。

  1. 扇風機やサーキュレーターを設置して風の通り道を作る
  2. 加湿器・除湿器を設置して快適な湿度になるよう調節する
  3. 毎日同じ時間帯に温度・湿度を測定し、適切であるかをチェックする

「事務所衛生基準規則」は事務室の環境管理について以下のように定めています。

  • 室温が10度以下の場合、温度調整をしなければならない
  • 室温が17度以上、28度以下になるように努めなければならない
  • 湿度は40%以上、70%以下になるように努めなければならない

 

オフィス改革を行うことによる企業のメリットは計り知れない

中には、従業員が働きやすいオフィスを提供することは会社としてある程度は必要なのかもしれないが、そこまで気を配る必要があるのか?と考える方もいらっしゃることでしょう。

確かに、働きやすい環境を整えるためにはお金がかかりますし、会社の負担ばかりが大きいように見えてしまうかもしれません。

しかし、オフィスの環境を整え、従業員のストレスを軽減することは、企業にとって大きなメリットをもたらします。

<業務の生産性が上がる>

椅子の高さや温度・湿度など一つ一つは小さなことかもしれませんが、小さなストレスが集まれば大きなストレスとなり、このストレスは集中力の低下に繋がります。

しかし、オフィス環境を整えることで「痛い」「暑い」「寒い」「臭い」などといった集中力を妨げる要因を排除することができるので、集中力が高まり、必然的に業務の生産性が上がるのです。

<退職者が減少する>

従業員数が多く、管理者が従業員一人ひとりに目を配れないような場合、オフィス環境が劣悪だとすぐに退職に繋がってしまいますが、オフィス環境が整っていると管理者が細やかなフォローができなくても生産性効率が上がることで仕事に対するモチベーションも上がり、退職に繋がりにくいのです。

退職率の高さは企業にとって大きなダメージとなります。従業員を採用するということは、人もお金も大きく動きます。せっかく採用して、ある程度仕事をこなせるようになるまで育てたのに、すぐに退職されてしまったのでは企業はいつまでたっても採用にかかったお金を取り戻せないですし、従業員の質も上がりません。

企業はオフィス改革を積極的に行うことで退職者を減らし、大きなメリットを手にすることができるのです。

<メンタルヘルスケア対策になる>

2015年12月から従業員が50人以上の事業所では年に1度のストレスチェックを行うことが義務化されました。

これは、現代におけるメンタルヘルス不調の深刻さを物語っています。
オフィス環境を整えることで従業員のメンタルヘルス不調を全て取り除けるわけではありませんが、抑止に大きく関わっていることは間違いありません。

オフィス環境によるストレスから心の病気を引き起こしてしまった場合、他の従業員に与える影響はかなり大きなものとなるでしょう。

誰だって病気になってしまう可能性がある職場には長くいたくないと考えますので、従業員が定着しないばかりか、企業が悪い噂の的になりかねません。

以上のことからオフィス環境を整えることは企業にとってメリットのあるなしを超えて、必要不可欠であるといえるでしょう。

 

まとめ

従業員のオフィス環境の満足度は仕事の質や従業員の質に大きく関わっているのですから企業がオフィス改革のために投資は大きくプラスになるはずです。

従業員にとってどのよう改革が必要なのかは、オフィスによって異なります。
より良いオフィスを作るためには従業員の声に耳を傾け、多くの意見を吸い上げましょう。そして従業員が働きやすいオフィスを目指しましょう。

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