手遅れになる前に! 電気設備の更新は「壊れたら対応しよう」では遅すぎる

「壊れたら対応しよう」では、緊急対応で余計な出費が発生したり、そもそも対応自体が不可能といった事態が発生します。そうならないため、普段から設備の状況をよく確認して、計画的に設備更新を行ないましょう。

埼玉で発生!停電復旧不可

埼玉県飯能市立図書館が、停電により12月5日から臨時休館が続いています。
原因は図書館と電柱を繋ぐ高圧ケーブルの異常とのことですが、このケーブルが全国的に入手困難な状況となっているため、12月15日現在、交換が出来ずに復旧まで10日以上もの時間がかかっています。

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ケーブル不足の原因は何故なのか?

ケーブルの製造販売を行なっている複数の会社HPよりニュースリリースを確認すると、新規受注停止を行なっており、その理由は国内の建設電販市場にて急激な需要の高まりによる在庫逼迫を挙げています。具体的な案件は挙げられていませんが、大阪万博や半導体工場の新設といったところで大量の需要が発生しているので、それが原因と言われています。

安心して業務を行なうために、対策は余裕をもって行おう

2021年にもコロナ禍やロシアのウクライナ侵攻等によるサプライチェーン破壊によって、ケーブルのみならず、部材不足で需要に供給が追い付かず、価格高騰や設備更新が出来ないといった事態が起こっていました。
このような事態に電気事故が重なってしまえば、例に挙げた埼玉県飯能市立図書館のように業務が停止した状態で復旧がいつになるかわからないということにもなりかねません。

高圧の事業所であれば、電気主任技術者による定期点検の義務がありますので、報告書が上がってきているはずです。特に年次点検では詳細に設備の情報が上げられているので、こちらをよく確認し、経年劣化している設備や更新時期が迫っている設備がないか、電気主任技術者と事前に相談して更新計画を練っておきましょう。

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最後に

スターメンテナンスサポートでは、上記のような緊急時にも最大限努力し、交流のある工事店等からストックしている設備を融通して貰えるよう交渉はしますが、それでもモノがなければ対応は諦めざるを得ません。設備の更新は前もって検討しておき、早期に見積を取っていただければと思います。

中央電気保安管理技術者協会と提携している我々は、保安点検も行なっております。お気軽にお問い合わせください。

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