地球温暖化って何だろう!?

地球の表面は太陽の熱で温められています。余分な熱は宇宙に出てきていますが、その一部は大気中の『温室効果ガス』に吸収されて地球全体の気温をほどよく保っています。

ところが、温室効果ガスが増えすぎると宇宙に出るはずだった熱が地球に残ってしまい、だんだん地球全体の気温が上がってしまいます。これを『地球温暖化』といいます。

地球温暖化ってなぜ起きるの?

①化石燃料を沢山使用
産業革命以降、産業活動が盛んになり暮らしは便利になりました。とくに20世紀半ば以降はエネルギーの使用量も急激に拡大し、その結果CO2(二酸化炭素)排出量が増えました。
(二酸化炭素は温室効果ガスのひとつで、日本が排出している温室効果ガスのうち大半を占めるのが二酸化炭素です。二酸化炭素は生き物がはく息や、物を燃やすと出てくる気体に含まれている身近なものです。)
例えばお湯を沸かすのにガスを使う、自動車を走らせるためにガソリンを使うときも二酸化炭素を出すことになります。

②森林を減らした
世界の森林面積は約40.3億ヘクタールで、全陸地面積の約31%を占めています。しかし、世界の森林は減少を続けており、毎年520万ヘクタールが減少しています(2000年から2010年までの平均)。
 ※世界森林資源評価 http://www.jaicaf.or.jp/fao/publication/shoseki_2010_4.pdf

③エネルギーを沢山使う暮らし方
日本でも高度成長期のころから80年にかけて、どんどん豊かに、便利になりました。家電が一般家庭に普及しエネルギーを大量につかうことでCO2(二酸化炭素)排出量は大きく増えていきました。
(多くの電気は燃料を燃やして作られているので、テレビを見て電気を使うことも二酸化炭素を増やし、地球温暖化を進めることになります。)

地球温暖化が起こるとどうなるの?

①美味しいウイスキーが飲めなくなるかも!?
温暖化で綺麗な自然の水がとれなくなる可能性があります。
ウイスキー原料の大麦の場合、温暖化がすすめば粒が小さくなり、窒素含有量が増えて酒質が軽くなるといった影響がでるかもしれません。
ウイスキーの場合、最も影響が出るのが樽熟成です。気温が上がれば貯蔵中の原酒の蒸散が増し、この欠減によるロスは大きいと言われています。

②リンゴが甘くなる
長野県や青森県における、過去 30~40 年にわたるリンゴの品質データを分析し、温暖化 に伴ってリンゴの食味が変化していることが明らかにされています。酸含量は徐々に減る一方、 糖含量はやや増加しており、その結果、リンゴが甘く感じられるようになってきているとのこと。 このような変化が起きた原因は、春先の温暖化で発芽や開花が早期化し、果実の生育期間 が長くなる傾向にあることと、果実の成熟期の温度が高くなり酸含量の減少が進みやすくなることにあることが示されています。
参考:環境省|https://www.env.go.jp/council/06earth/y060-125/ref02.pdf

地球温暖化を防止するために私たちができること

地球温暖化対策の中で一番大きな課題が二酸化炭素の排出量を減らすことです。二酸化炭素の排出量を減らす為には化石燃料の使う量を減らす必要がりあります。わたしたちの日常生活から排出されています。 お湯を沸かすためのガスや自動車を走らせるためのガソリン、家の照明・空調など様々な二酸化炭素を排出する機器の利用があります。このような二酸化炭素の排出を減らすため、わたしたちにもできることがあります。

カーテンによる太陽光の調節やクールビズ・ウォームビズによる冷暖房機に頼らないすごし方の工夫、冷房・暖房の温度を控えめに設定する、シャワーを流しっぱなしにしないなどにより、燃料や電力の消費を抑えてみるのはどうでしょうか?
ポットやジャーの保温を控える、電化製品の主電源をこまめに切る、長時間使わない時はコンセントを抜くなどにより、節電を心がけ、家族が同じ部屋で団らんすると、暖房と照明によるエネルギー消費を2割減らすことができると試算されています。
また、通勤や買い物の際に自家用車の使用を控えて、バスや鉄道、自転車を利用したり、自家用車を使うときもアイドリングストップなどの「エコドライブ」を実践してみてはいかがでしょうか。

誰にでもできる身近なことから、二酸化炭素の排出を減らしていき地球の未来をみんなで守りたいですね。