緊急出動事例~他需要家の地絡によるもらい事故~

今回はもらい事故の事例をご紹介します。「もらい事故」とは、他の需要家が起こした事故が原因で自社が停電することです。自社や電力会社に原因がなくとも停電は起こります。

また、もしも逆に自社の事故で他の需要家に停電が発生した場合に発生するリスクも一緒に説明いたします。

お読みいただく前に
わかりやすく事例を伝えるために省略・簡略化して記載している部分があります。
事例概要

場所 岡山県
業種 医療・福祉事業
受電容量 400kVA
故障設備 なし
対処 緊急出動し、各部点検後停電復旧作業を行なった。今後は無方向性SOGを方向性へ取替する予定

経緯

5/8 6:30
絶縁監視装置より停電発生の発報

当社で電力会社の配電線停電が無いことを確認、技術者へ故障対応の依頼を行なう

5/8 7:10
技術者の現地到着

PGSの切り表示を確認。
高圧一括の絶縁抵抗測定や各部点検で異常がないことを確認。
PGSを投入するため、電力会社に電話連絡したところ、6:30頃に都市変電所でV₀を確認。配電線停電ではないことを再確認。

5/8 7:30
復電

PGSに付いているSOGは無方向性のため、事業所の設備異常ではなくもらい事故であると判断。
PGSを投入し復電。各部点検異常なし。

原因

当該事業所のPGSは無方向性SOGのため、他の高圧需要家の地絡事故が起きた際に自社のPGSも同時に停電してしまいました。こういったもらい事故は方向性のSOGを導入することにより防ぐことが出来ますので、更新を提案。現在は更新の検討を行なっているところです。

今回は時期が春先の朝であったこともあり大きな被害は出ませんでしたが、もしも夏場や冬場の停電で復旧に時間がかかっていれば、入院・入居者の体調に影響が出ることもあるでしょう。
こういったもらい事故の原因となる無方向性SOGを使用中の方は早目の更新検討をお勧めいたします。

また、もしも逆に停電の原因が自社であり、他社の需要設備に損害を与えていた場合、その因果関係が特定されれば賠償金の支払いが発生する可能性もあります。

当社で点検するメリット

工事もワンストップで対応できること、技術者やパートナー会社と迅速に連携できる組織力が強みです!

中央電気保安協会に所属する技術者は毎月開催している定例会議で事例を共有し、有事の際の対応力を磨いています。緊急対応が必要な事業所の担当技術者がすぐに駆け付けられない場合でも、別の技術者が対応した例も多くあります。そんな“組織力”も強みのひとつです。

一般社団法人 中央電気保安管理技術者協会

事故事例もお役立ち資料としてダウンロードできますので、是非ご覧ください!

電気事故事例と予防策