【事例】株式会社坂本製作所 様

機器集約で省エネ率78.2%!最先端機器で新たな一歩を踏み出す

企業概要

株式会社坂本製作所
  • トラック・特殊車のフェンダー等外板部品のプレス鈑金、産業機械の各種パーツの鈑金
  • 製造業
  • http://www.sakamoto-inc.co.jp/

坂本製作所様は東京都羽村市に本社を構える自動車部分品・附属品製造の会社です。自動車の最大のテーマである快適性と安全性を支えるクオリティの高いパーツを永年の経験と最新の技術で生産しています。近年では工場のロボット化など最新設備の導入やISO9001、ISO14001を認定取得され、製品の質と生産性の向上を図っています。
商社から省エネ補助金の情報を入手し前々から申請について考えられていた坂本製作所様。この補助金を活用すれば設備更新のコストを削減できるだけでなく、生産性と省エネ効果の高い設備の導入と人件費削減もできるのではないか。そんな想いから当社にご相談をいただきました。

補助金採択に至る道のり

坂本製作所様との最初の出会いは2019年2月でした。就業環境改善や生産性向上、省エネに強い関心を持たれており、設備の更新を検討されていた際にメーカーや商社から当社サービスについての情報を取得された坂本製作所様。前々から補助金を活用した設備投資について考えられておりましたが、まずは従業員のための環境改善から進めたいとのご意向で、工場内の空調設備の充実などを優先されました。当社は毎年補助金についての情報をお届けし、ついに令和3年度先進的省エネルギー投資促進支援事業(以下「先進的省エネ補助金」)でCO2レーザ加工機2台を高効率なファイバーレーザ加工機1台+自動化装置へ集約し、また、ベンダー1台を更新するため我々スターメンテナンスサポートにご相談いただきました。
当社では今までの省エネ補助金申請の経験に基づき、申請前の省エネ試算を実施しています。計算結果をもとに、例年の採択事業平均や当社平均と比較し採択判定をしたり、何をしたらより良い結果が出せるのかを分析しレポートします。
省エネ補助金の詳細な情報が出るのが申請締切のおよそ1ヵ月前と公募期間が非常に短いため、より採択の可能性を高める申請書の作成には事前準備が何よりも大切です。坂本製作所様では事前の省エネ試算結果からより綿密な打ち合わせを行い、お客様やメーカーと協力しながら申請書の作成をした結果、無事採択されました。
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▲導入設備の一部

既存と導入設備の比較とお客様の声

設備を導入後、既存と比較してどのような効果があったのか伺ったところ、ベンダーでは既存でプレス刃の交換に時間がかかっていましたが、導入設備ではスムーズに交換できるようになったため作業効率が上がったそうです。
また、以前のレーザ加工機はお客様のニーズに対し能力に近く、製品価値の維持が難しくなってきていました。今回設備を更新したことで加工品質が向上し、スピードも上がったことで更に多くの受注を受けられるようになり事業拡大にも繋がりました。
坂本製作所様にとって今回導入したレーザ加工機とベンダーは世代交代後初めての高額投資でした。そのような重要な機会に当社を選んでいただき、大変光栄です。

設備を更新したことで作業効率や加工品質も向上しているととても喜ばれており、また「機械が自動運転で人が立ち会わなくて良くなったことにより人件費の削減もでき、生産性と省エネが実現できているので申請して良かった」とのお言葉もいただきました。
自分がお手伝いさせていただいた補助金申請で導入された設備で、省エネの実現だけでなく事業の拡大にも繋がりお客様に喜んでいただけてとても嬉しく思います!
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▲これまでより厚い板もキレイに切断

省エネ効果と今後の補助金活用について

今回の先進的省エネ補助金の事業区分別(C)の平均省エネ率は36.6%でしたが、なんと坂本製作所様は78.2%の省エネになりました。
前述したように省エネ・コスト削減だけでなく、省力化や生産性向上、従業員の方々の負担減にも繋がっています。
2022年になり設備投資そのものは回復傾向にあると言われますが、最近のエネルギーコスト高騰により、お困りのお客様は増えておられます。省エネ補助金は、省エネと生産性向上を同時に達成できる設備が多く対象になります。国は2030年(令和12年)のエネルギーミックス実現のための電力需要低減、2050年のカーボンニュートラル実現のため様々な方法でエネルギーの効率的な活用を進めていく方針です。
当社は補助金申請のみならず、エネルギー調達改善や運用改善による省エネのお手伝いもしておりますので、お困りでしたらぜひお問い合わせください。

(本記事は2022年10月20日に公開したものです)

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