高品質な円錐曲げ加工を行うための設備投資に補助金を使う! 投資額65%削減
企業概要
- 製缶、ロール曲げ加工、プレス加工
- 製造業
東児鉄工所様は国内でも珍しい曲げ専門の加工業として鋼材店と協力し強固な販売ネットワークを築いています。特徴は薄板小口径から厚板大口径の製品まで、一貫生産型企業では対応が難しい曲げの多様なニーズに対応可能であることです。当社ではものづくり補助金のお手伝いをさせていただきました。申請場所である田井工場は2007年に新設され、最新のロール機・プレス機をいち早く導入し高品質・短納期を強みに事業を成長させてきました。今回は円錐曲げ専用の加工機を導入し、溶接の後工程を短縮するとともに製品の傷を無くすという、同社の強みである高品質・短納期を更なる領域に進めるための事業です。
出会いは、補助金の支援をさせていただいたお客様からのご紹介でした
東児鉄工所様は様々な金属加工を手掛けてこられました。その中でも、特に食品・医療業界から菌の発生を防止するための“継ぎ目の少ない円錐加工品”のニーズが多くありました。このニーズに対して「より質のよい製品を、より短い納期で提供したい」という想いから、ものづくり補助金の申請をお手伝いさせていただくことになりました。ものづくり補助金とは新しいものづくりやサービス開発に挑戦する事業者を支援する補助金です。
ものづくり補助金の申請支援において何よりも大切にしているのは“お客様のことを徹底的に知ること”です。創業からこれまでの事業内容、どのような取引があるのか、どのような経営理念なのか、どのような強み・弱みがあるのか…お客様との対話・ヒアリングを通して、自身がお客様の会社の一員であると言えるくらい相手を知ることに努めます。加えて、今後行っていきたいことについてお客様の想いを聞かせていただきます。
続いて実際に工場を見学し、現状の製造工程と課題の把握を行いました。
当社はもともとエネルギーコンサルであり、ものづくりの現場には詳しくありません。そのためお客様にはたくさんの質問をします。最初はお時間をとらせてしまいますが、「素人の視点」も持って見ることで、申請者本位の内容にならない点も弊社コンサルの強みだと思っています。どんなに熱い想いがあっても、審査員に伝わらなければ採択からは遠ざかってしまいます。お客様の想いをインプットし、審査員に伝わるようアウトプットする。蓄積されたノウハウをフル活用します。
また、メーカーや金融機関、税理士さんとも綿密に打合せを行い、「本当に事業達成が出来るか」を検証するため正確な仕様の把握や資金計画策定を行います。
無事採択が決まった後は、加工機の納品とテスト加工にも立ち会わせていただきました。お客様の想いが形になった瞬間に立ち会えること、一緒に喜べることを心から嬉しく思います。
ものづくり補助金は事業化後、5年間の経過報告が必要です。もちろんこのフォローもさせていただきます。残りの4年間も精一杯お手伝いいたします!
プラスワンサービス
ものづくり補助金をきっかけに電力交渉サービスもご導入いただいたところ、3拠点で年間約5%の電気料金を削減することができました。
(本記事は2018年10月12日に公開したものです)